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八ッ場ダム推進を明確にした森田健作千葉県新知事 

選挙期間中、八ッ場ダム建設について
「この問題は千葉県単独の事業ではないため、関係都県との調整が必要。
また全体の建設費が9000億円、千葉県の負担金も780億円に及ぶことから、関係都県と協議、検討した上で対応を考えるべき。」
とコメントしてきた森田健作千葉県新知事、実は「基本的には賛成だった」として、八ッ場ダム建設推進を宣言する形となった。

有権者は、候補者がどういった政策を取るか知って初めて自分の意にかなった首長を選ぶことができる。
選挙中は慎重論とも取れる発言をしながら、当選後に「本心」を明かし「やらなければダメだ」とまで言い切る森田氏の行為は、県民に対する大きな裏切りであろう。
ご自身の政策を正しいと思い、自信があるなら、なぜ選挙期間中からそう主張しないのか?
しかも彼には「4年」も千葉の問題を研究する時間があったはず。

直轄負担金の問題や地方分権改革推進が叫ばれる中、これは全くの逆走と言わねばならない。
以下に新聞記事と関連テーマのブログをいくつか紹介する。

群馬・八ッ場ダム建設:森田知事、推進に協力 議連1都5県の会に出席 /千葉(毎日新聞 2009年4月11日)
 ◇「早期完成へ賛同」

 先月の知事選で争点となった八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設の是非について、選挙中態度を明確にしなかった森田健作知事は10日、都内の会合で「治水、利水の両面からやらなければ駄目だ。早期完成に向け、千葉県も賛同したい」と述べ、ダム建設推進に協力する姿勢を鮮明にした。【倉田陶子】

 森田知事は、関係都県の地方議員がこの日結成した「八ッ場ダム推進議員連盟1都5県の会」に出席し、ダム推進の立場で国に協力するとの考えを表明した。会には当初副知事が出席する予定だったが、森田知事は急きょ出席を決めた。

 森田知事は知事選では八ッ場ダムに言及せず、賛否を保留。選挙時の取材に「千葉だけの問題ではなく、当選後に情報を集め精査する。軽々には判断できない」としていた。

 設立総会に来賓として出席した森田知事は「知事選でも反対、反対の大合唱だったが、自分の県だけがよければいいというエゴを言ってはいけない」とあいさつ。「基本的には賛成だった。(当選後に)県庁職員の説明も聞いた。万が一のために1都5県でスクラムを組むべきだ」と話した。ただ、県負担金の財源については「(ダム建設)予算の縮減を国に働きかけていく」と述べるにとどめた。

 県水政課などによると、八ッ場ダムは52年、治水、利水など多目的ダムとして利根川上流に計画され、総貯水量1億750万立方メートル、総事業費4600億円。水没世帯は300を超え、県内外で反対運動も起きている。

 千葉県はダム事業に参加し、本体建設分で401億円、地元振興策でも数十億円を負担する予定。




永年「八ッ場ダム」に関わり、この問題に精通している千葉県議・川本氏のブログに分かりやすい説明がある。千葉県新知事が誰であろうと、当選後に推進を即断できるような問題ではないことがよく分かる。以下引用↓↓

 言うまでもないが、県民負担760億円(利息を含む)の八ツ場ダムは、治水・利水上も不要で環境破壊以外の何物でもないことは議会の論議、裁判でも明らかにされてきた。それでもこの事業が進められるのは中央官僚、建設業者、自民党利権族らが「おいしい」生活をしたいためだ。財政厳しい折、知事には国が押し付ける公共事業のノーという見識が求められる。八ツ場ダムはその試金石だ。

(中略)

現地にも行かず、異を唱える立場の意見も聴かず、膨大な資料にも目を通さず(もっとも、「理解能力」そのものが疑わしいが)、官僚のいうがまま、精査せず軽々と判断した。
中央官僚も、検討課題山積みで実現困難な「アクアライン800円化」「成田・羽田リニア構想」を餌に、森田に「何でもOK」と言わせることができると確信したのではないか。

引用ここまで↑↑(全部読む)

その他の関連ブログ
【森田健作告発:告発人が700人を超える】 @「カナダで日本語ブログ」
【官僚の手の平で踊る森田知事、またウソを「告白」~八ツ場ダム「基本的には賛成だった」】@「川本幸立blog」
【新聞の「書評」を書いた。初めて/岩波書店の「川辺川ダムはいらない」著者・高橋ユリカさん】 @「てらまち・ねっと」
【八ッ場ダム推進へ。危うすぎる森田知事】 @ 「willwin's blog」

コメント

自分の立場にたって。

人道的にもやめてはいけない。水問題は特別な世界。

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