STOP八ッ場通信 9号P2【八ッ場ダム訴訟4周年報告集会を終えて】 

STOP八ッ場通信9
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 昨年11月30日、「ストップ八ッ場ダム住民訴訟4周年報告集会」が日本青年館(東京神宮前)で行われました。集会直前の11月25日東京地裁での結審では原告側最終書面の陳述があり、改めて原告弁護団の力量、そして志の高さを誰もが実感した法廷となりました。その熱気覚めやらぬまま、1都5県の原告たちが会場に駆けつけ、250席の会場がほぼ満席に。各地からこの1年間を振り返っての裁判や運動について報告があり、裁判の山場を迎えて気迫に満ちた集会となりました。

提訴から4年目を迎えた今回のゲストは、田中康夫さん。「『脱ダム宣言』は、脱ムダ宣言」と題し、公共事業と官僚の天下り問題、地域を活性化する方法など様々な切り口から語っていただきました。「自然の保水力で洪水を防ぐ森林整備が目標の3分の1程度しか達成されていないのに、首都圏の治水を目的にした八ッ場ダム建設に8800億円も投入するというのは効率が悪い。
一度決めた事業はやめられないというのではなく、『ダム→ムダ』というUターンの発想が求められている。行政サービスについては縮み思考になるのではなく、発想の転換が必要」という話が印象に残りました。

全体弁護団事務局長の広田弁護士からは、「4年間の訴訟の軌跡と裁判の意義」について報告がありました。

被告である都県の主張は、

①本件は「政治的課題」であり、「司法判断」の対象でない。
②ダム建設の権限は国にあって自治体にはないので、国の決定に逆らえない。
③住民訴訟は「財務会計行為の違法性」のみが対象になるので、ダム建設の是非を問うものではない。
④従って、ダム建設の違法性を明らかにするための証拠調べは必要がなく、書面のやり取りで十分である。当初はこの「財務会計論」という厳しいハードルを乗り越えることが厳しいことから、裁判所から門前払いされる事態も予想された。しかし、裁判所は実質的な審理に踏み込む判断をし、原告側は専門家の協力を得てあらゆる論点からダムの違法性について科学的に論証してきた。この裁判を通じて
①行政のいい加減さ、役人の無責任・不誠実な体質
②日本の民主主義、地方分権、情報公開の未熟さ
が明らかになった。これに対する原告ら市民運動の質や志の高さは比べものにならない。この裁判はダム建設を止めるかどうかだけではなく「国のかたち」をつくる人の質の問題である

と締めくくられました。


千葉地裁でも結審の期日が近づいてきました。私たちも弁護団と共に「裁判史上に残る歴史的な判決」を勝ち取ることができるよう、最後までこの闘いに力を尽くしていきたいと思います。

入江晶子


2009年2月24日 第18回裁判と総会に是非ご参加ください

●第18回裁判 2月24日(火)11:00~
11月4日に群馬地裁の裁判官が八ッ場ダム現地を訪れた
「現地進行協議」の様子について映像を使って説明します。
傍聴席を満席にし、県民の関心の高さを示しましょう!

●八ッ場ダムをストップさせる千葉の会 総会
日時 2月24日(火)裁判終了後、午前11時40分頃から
場所 千葉県弁護士会館 5階講堂
結審を目前にした今後の運動の展開について、活発な意見交換をしたいと思います。ぜひご参加下さい。

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