八ッ場ダム訪問記 

八ツ場ダムは浅間山・草津白根山に発する河川水を集めた吾妻川の景観、吾妻渓谷を見下ろす川原湯温泉郷を飲み込んで建設されようとしています。

吾妻川の滝
八ッ場
吾妻渓谷と吾妻線
八ッ場
川原湯温泉駅
八ッ場
共同浴場「笹湯」外観:大人300円
八ッ場
共同浴場「笹湯」内部
八ッ場
ダム計画が持ち上がったのは1952年、きっかけは戦後間もない1947年、荒廃した国土を襲ったカスリン台風の水害でした。
その後の経緯についてここで触れる余裕はありませんが、地元の人たちのなめた辛酸はダム建設の賛否を問わず筆舌に尽くせぬものがあるでしょう。
現在の事業総体の進捗は用地取得率約70%、水没地域の家屋移転約70%、付替鉄道約80%、付替国道約50%、ダム本体工及び関連工事のうち、仮排水トンネル工事が本年6月はじまり、ついに建設工事の重機が渓谷本流にはいりました。ダム本体工事の完成は2015年と公称されています。


すでに家屋を撤去して転居した民家跡。こういうのがたくさんあって寂しい感じ。
八ッ場
川原湯温泉街なかほど
八ッ場
共同浴場「王湯」外観:大人300円
王湯
共同浴場「王湯」の露天風呂
草津温泉で湯治した帰りに仕上げとして入ったんだという、なるほど、ちょっと硫黄臭いがさらっとしてソフトな良いお湯だ。
王湯
川原湯温泉街の大沢地区。綺麗な沢があったが、埋立てられて上のほうに代替地が作られるという。
八ッ場

よく目立つ真っ赤なチャーターバス。中は広々快適
八ッ場
千葉の会参加メンバーと渡辺さん
八ッ場
水没地区のための代替地造成の3地点(長野原地区代替地、川原畑地区代替地、川原湯温泉代替地)を見る機会がありましたが、新しい生活の基盤となり得るのか疑問を待たざるをえません。100年の歳月をかければ自然の修復は可能かもしれませんが、そのためにはそれを支える人間の営みが必要です。その人間の生活基盤の再生、とくに温泉街の再構築は果たして可能なのでしょうか。
 このダムを巡る様々な利害関係セクターがあります。まずダム計画に振り回されてきた地元の人々、事業を進める国、受益者として財政負担を求められる下流の地方公共団体、そして生息環境を奪われる地域の多様な動植物群。この事態から、どのセクターに所属するかを問わず、私たちはこれからの公共事業のあり方についての教訓を次の世代に伝えること、それが現在進めている公金差止め訴訟の意味だと考えます。現地の人たちの生活を守る方策を考えながら裁判勝利を目指すことを確認しながら、驟雨のなか川原湯温泉を後にしました。末筆になりましたが、現地支援に献身的な努力をされ、今回のガイドをしてくださった渡辺洋子さん(八ツ場あしたの会)に心からの敬意とお礼を申し述べます。
(坂倉敏雅)

コメント

残念です

この温泉には行った事があります。
こじんまりとした温泉街で、落ち着きます。夏は知りませんが、秋は紅葉や澄んで冷たい空気がすばらしかったです。
この写真にある王湯の露天は小さいながら、心地よい場所で、できたらまた訪れてみたいと思ってますが、もうあまり時間がなさそうですね。。。

ダムは必要ないのに造ると言う。
一般人には到底理解できません。

残念でたまりません。

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