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第2回裁判記録 

小高い山頂から展望した吾妻渓谷。右上に国道が走り、そのさらに右上にJRの線路が見える。ここをすべて湖底にするのか?
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 5月27日午前10時30分、傍聴者は千葉地裁の一番広い301号法廷を埋めつくす50名だった。しかし被告側の陳述だったので審理は呆気なく10分ほどで終った。

 終わって弁護士会館へ。菅野弁護士から解説していただいた。被告(千葉県側)は20日と23日に陳述を書状で提出。裁判官は陳述の内容が書状の通りで良いかと確認し、被告はその通りと答え、原告側にも渡されて閉廷したとのこと。裁判とはそんなものらしい。

 ただ、私たち原告にとって一番心配だったのは、裁判が実質審理に入る前に、提訴内容が、法的要因を満たしていないと言う理由で却下されることだった。しかし、今回のやりとりでは、被告側が事業計画の内容に立ち入って、八ッ場ダムの利水/治水上の論争に入ったので良かったという評価だった。不毛な入り口論争に終わることなく、これから核心論争に入る。一部、却下があったが、告発相手が違ったというような些細な手続きの誤りだったそうだ。

 その後、埼玉の氏家さんらが製作したスライドが上映された。加藤登紀子さんの歌が入り、八ツ場ダム阻止の経過と現状の「上巻」である。

 その後、嶋津暉之さんから5 月7日、8日と現地を踏査された感想を話された。吾妻川峡谷にある川原湯温泉街住民は340世帯、1100人ほどであるが、昭和40年代からの長期闘争で疲れ果てている。先頃、全員が移転調印をしたが、代替え地は「ずり上がり方式」と言われる、ダムの喫水線より上の土地。この土地の価格が高くて移転しても温泉旅館を建てる金がない。町の共同体が破壊され、土地を見捨てて出て行く人がいる。現地の人々をこうまで苛んで良いのかということが問われている。利水・治水に役に立たないばかりか、人権問題を含んでいるということだった。

 中村春子さんから、被告の準備書面が出たので次回から裁判が論争で面白くなるだろうということ。多くの方々が関心を持ってさらに傍聴を続けて欲しいこと。また、現地を踏むと実状がよく分かるのでぜひ現地を見て欲しい、5月新緑の八ッ場ダム計画地を見る会があったが、秋には紅葉の吾妻渓谷を見る会がまた催されるとのこと。

 次回の裁判は1ヶ月置いて8月26日(金曜日)11時から、同じ301法廷で行われる。

 5月27日の被告答弁書は第2回裁判のPDFファイルでご覧下さい。

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