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STOP八ッ場通信16号 P3【八ッ場ダム問題と利根川水系河川整備計画の策定】 

STOP八ッ場通信16号 P3

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<八ッ場ダム問題と利根川水系河川整備計画の策定>
嶋津暉之(八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会 代表)

 今年4月6日、平成24年度の予算成立に伴い、国土交通省が今年度の当初予算を発表しました。八ッ場ダムに関しては、本体工事費18億円を除く117億円でした。昨年12月24日に閣議決定された24年度予算案では、八ッ場ダム事業費は本体工事費を含む135億円でしたが、当初予算では本体工事費が削除されました。
 これは昨年12月22日に八ッ場ダムの本体工事予算をめぐって、藤村修官房長官が前田武志国土交通大臣と前原誠司民主党政策調査会長に示した裁定の条件がクリアされていないことによるものです。官房長官の裁定の二条件のうち、ダム中止後の生活再建支援法(ダム事業廃止特定地域振興特別措置法案)は国土交通省が大急ぎで作成し、不十分な点を含みつつ、3月13日に閣議決定され、国会に提出されました。なお、この法案は現在もまだ、国会で審議されていません。
 しかし、もう一つの条件、利根川水系河川整備計画の策定は、全国最大の流域面積を持つ利根川で然るべき手
続きを踏めば、本来は数年を要するもので、簡単にクリアできるものではありません。
 平成9年に河川法が改正され、全国の各水系ごとに河川整備の長期的な目標を定める河川整備基本方針と、今
後20~30年間に実施する河川整備の事業内容を定める河川整備計画を新たに策定することになりました。利根
川水系河川整備基本方針は平成18年2月に策定されましたが、河川整備計画は未策定です。
 河川整備計画は、治水目標流量を設定して、それを達成するために必要な河川整備の内容を定めます。ダムが
必要な場合はダム名を記載しますので、河川整備計画がダム計画の治水面での上位計画になります。
 したがって、今後の利根川水系河川整備計画の策定作業の過程で、八ッ場ダムが利根川の治水対策として必要
か否かがあらためて問われることになります。
 この整備計画の策定作業が動き出しました。5月25日から6月23日まで、国土交通省関東地方整備局は利根川
河川整備計画で目標とする治水安全度の案1/70~1/80についての意見募集(パブリックコメント)を行いました。
しかし、治水安全度だけを切り離して聞けば、一般には高い方がベターだと思うでしょうから、今回のパブコメ
は一般の人の心理を利用して1/70~1/80への賛意を得てしまおうというもので、やり方があまりにも姑息です。
関東地方整備局の狙いは、治水安全度1/70~1/80に賛意があることをもって、それと一体的に書かれている
治水目標流量(八斗島地点)17,000m3/秒(非常に過大)も賛意が得られたとし、そのことによって、17,000m3/
秒を前提として位置づけられている八ッ場ダム事業などを河川整備計画に盛り込めるようにすることにあります。
パブコメの治水安全度の話がいつのまにか、八ッ場ダムなどの大規模河川事業につながるようにしており、まこ
とに狡猾です。
 しかし、このようなやり方では利根川流域で氾濫の危険性のあるところが放置されてしまいます。これからは、
つくりすぎたインフラ施設の更新・維持管理の費用が急増していく時代ですから、巨額の河川予算を利根川に投
入し続けることはできません。流域住民の安全を守るための喫緊の対策を厳選して、そこに河川予算を集中しな
いと、氾濫の危険がある状態が半永久的に残されます。
 したがって、利根川水系河川整備計画の策定では、何よりもまず、「利根川流域の住民の安全を守るために今、
何が必要とされているか」の議論が必要なのであって、八ッ場ダム等の大規模河川事業の推進を目的とした今回
の治水安全度のパブコメは有害無益です。
 河川整備計画は関係住民の意見を反映させて策定されるものであり、平成9年の河川法改正の国会質疑でも、
当時の尾田栄章河川局長が「(関係住民の意見を)言いっ放し、聞きっ放しというのでは全く意味がない」、「ま
さにその河川整備計画に関係住民の皆さん方の意向が反映をしていくというふうに考えております。」と答弁し
ており、関係住民の意見を反映させるための入念な手順が踏まれなければなりません。利根川水系河川整備計画
の策定に当たり、河川法改正の本旨に立ち返って、流域住民と関東地方整備局が「利根川流域の住民の安全を守
るために何が本当に必要なのか」を徹底して議論する場を設けることを関東地方整備局に求めていきましょう。

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