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「八ッ場ダム住民訴訟通信ー72」ー最近の八ッ場ダムをめぐる国の動き 

最近の八ッ場ダムをめぐる国の動きについて、茨城の会の「八ッ場ダム住民訴訟通信ー72」にわかり易くまとめられていますので、転載させていただきます。


八ッ場ダム住民訴訟通信-72
2011年9月28日発行

国民無視、政治無力・・・“河川村の村芝居”。
八ッ場ダムが必要か否かの検証が、代替案とのコスト比較にすり替わる。Oh茶番。
 
 9月13日、八ッ場ダム検討の場で関東地方整備局(以下関東地整)は「総合的な評価の結果、最も有利な案はダム建設」と報告しました。八ッ場ダム検討の場とは、すでにお知らせしたように、関東地整と1都5県。つまり八ッ場ダム事業者=河川村による“客観的な検証”という茶番劇の舞台なのです。
 そもそも八ッ場ダムの検証は「ダムが必要か否かの検証」であった筈のものです。なぜこんなに国民を愚弄した茶番劇が演じられてきたのか、その経緯を追跡すると「原発安全神話」をつくった政官産学による原子力村と同じ“河川村”の姿がくっきりと浮かび上がります。

■第一幕:ファンファーレ
2009年9月政権交代。前原国交大臣はマニフェスト通りに「八ッ場ダム中止」を発表。

■いきなり暗転

同月、八ッ場現地を訪れた前原大臣は、現地の推進派住民と1都5県知事の剣幕にたじろぎ、「予断なき検証をする」と後退。ただし「八ッ場ダムの中止は変わらず」と言明。

■第二幕:暗闇にまぎれて河川村住民の登場
2010年1月、前原大臣の私的諮問機関として「できるだけダムに頼らない・今後の治水対策に関する有識者会議」が発足。しかしメンバーは国土交通省による人選のためダム推進派の学者で固まる。しかも会議は非公開。早くも権力は前原大臣から河川村に移る。

■第三幕:河川村その正体を現す。政治無力。
2010年6月、上記の有識者会議が「中間とりまとめ」を発表。
現行のダム事業と代替案をコスト重視で比較検討する。その場合ダム事業は残事業費とする。
検討主体:国交大臣 検討検証主体:関東地方整備局 検討検証の場:関東地整+1都5県+関係市町村。コスト重視なら4600億円の大半を使ってしまった八ッ場ダムより安くつく代替案はなし。検証検討の場は八ッ場ダム事業者だけになるから「八ッ場推進の大合唱」。まっ暗闇。

■第四幕:菅内閣発足、国交大臣交代。期待を寄せたが…。
馬渕新国交大臣「予断なき検証とは、八ッ場ダム中止は前提ではない」と更に後退。

■第五幕:薄日さす。河川村を地盤とする自民党から異端児・河野太郎登場。
2010年秋、衆院予算委員会で自民党の河野太郎議員が「これまでの基本高水の根拠としていた一次流出率0.5と飽和雨量48mmは欺瞞だ」と指摘。答弁に立った馬渕国交大臣はそれを認め、利根川の基本高水は根本から見直すと言明。

■えっまた暗転。暗闇に魑魅魍魎。
2011年1月、日本学術会議土木工学建築学委員会「河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」なる会議が発足。日本の最高の科学者集団という触れ込みだが、内閣府に属するお役所。大臣はそこへ丸投げ。土木工学建築学会と聞けば誰だって御用学者の集団と思う筈だが馬渕大臣は純情だった。ご丁寧に検討等分科会の小池俊雄座長は、あの基本高水22000トンを決めた「河川整備小委員会」のメンバーだった。この集団のお仕事は関東地整が出してくる「河川流出新モデル」を検証の名を借りてお墨付きを与えること。河川村がいつもやっていることだ。

■第六幕:河川村ぬけぬけと八ッ場ダムを後押し。
2011年8月、日本学術会議は新モデルで計算した結果、200年に一度の豪雨による洪水は毎秒21200トン→22200トンへ。カスリン台風の再来洪水は22000トン→21100トンへ(ただし実績は17000トン?)。従って利根川の基本高水は従来通り22000トンで変わらず。と回答。
関東地整は、問題の飽和雨量と一次流出率を変更しただけで、それ以外の係数は22000トンになるように調整。学術会議はカスリン台風の再来計算と実績とのかい離を説明できぬまま、これまで嘘に嘘を重ねた従来の基本高水を追認。

■第七幕:河川村「八ッ場ダムが最善」と我田引水。1都5県知事万歳三唱。
2011年9月、関東地整は1都5県知事を含む検証検討の場に「八ッ場ダムが最善」と報告。知事各位は「あたりまえじゃ。遅すぎる」とぶつぶつ言いながらニンマリ。
 3.11を境に、私たちは政官産学による「原子力村の誤りを繰り返さない」と誓いました。マスコミは結果として「原発安全神話」を作ってしまったと反省していた筈です。しかし原子力村の行方は不明ですが、河川村はぬけぬけと健在でした。誰が見ても明らかな河川村の村芝居の茶番を、大半のマスコミは垂れ流し続けました。東日本大震災・大津波、原発事故と戦後最悪の状況にあるこの国が、災禍も癒えぬ今日、過ちを正すところかぬけぬけと繰り返すありさまは絶望的です。国民よ市民たれ。マスコミよジャーナリズムの誇りを取り戻せ。
※茶番(劇):底の見えすく浅薄な物事のたとえ。人をだます名人。(広辞苑より)
※本稿は前号の「嘘で固めた利根川基本高水の履歴」をご参照ください。

富士川(静岡県)から導水する???。
正気の沙汰か利水代替案。なんと事業費1兆3000億円。

“予断なき検証”のために出された八ッ場ダムの利水代替案は「富士川からの導水+地下水取水+藤原ダム再開発」を筆頭に荒唐無稽なものばかり。比較する八ッ場ダムの利水残事業費は600億円ですから馬鹿馬鹿しくて検討にも値しません。何よりもこれ以上水源開発を必要とするか否かはまったく検証もせず、各都県の水需給計画を鵜呑みにしてコストだけ比較するのですから国民を愚弄しています。例えば茨城県は現行の「いばらき水のマスタープラン」を水需給計画として提出しています。でも、この計画は達成年度の2020年度には日量46万トンの水余りを県自身が認めながら、環境用水と危機管理水に振り分けてごまかしているものです。その上、本年4月の「茨城県総合計画」では、2020年度人口を297万人から285万人へ下方修正しています。県もまた河川村の住民として奮闘しているのです。誰のために???。

第7回八ッ場ダムをストップさせる茨城の会総会
■日時12月4日(日)午後1時30分(開場1時)  ■場所:取手福祉会館2階B1・2
■講演「仮・八ッ場ダム検証の茶番を暴く」嶋津暉之(水源連共同代表) 他盛りだくさん。

八ッ場ダムをストップさせる茨城の会 代表:近藤欣子 濱田篤信 柏村忠志
事務局:神原禮二 〒302-0023取手市白山1-8-5 携帯:090-4527-7768

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