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八ツ場ダムの7不思議 

まさのあつこさんの「ダム日記」から、分かりやすい解説をご紹介します。

【八ツ場ダムの7不思議】2009年9月26日 (土)
八ツ場ダムは、半世紀経つ間に必要性を失った(以下2と7)のはもちろん、実は、かなり無理矢理な、自然の摂理に逆らったダムで、いろいろな意味で未来永劫、利子がついてまわる事業です。各自治体の政策決定者とそれを支える職員の方々には、冷静にこの事業の全体像を把握していただきたいと思います。

事業費(4600億円)の利子(国債、地方債の利子)を含めると9000億円に膨れ上がる。それだけに止まらず、以下の3、4、6にかかる事業費はまた別で、さらに他にも隠れたコストがあります。隠れたコストについてはまた書くことにして、今日は、八ツ場ダムの七不思議ということで、まとめてみました。転載歓迎です。

八ツ場ダムの七不思議

1.半世紀が過ぎてもまだできない:八ツ場ダムは特定多目的ダム法に基づく治水、利水を目的とした多目的ダムだが、1952年のダム計画浮上から57年が経過した。ゼロ歳だった人でも57歳になんなんとす。疲れ果てて反対運動の旗を住民が降ろしたのは1992年。それから17年が経ち、総事業予算の7割が消化されたが、事業完成度は2008年度末で付替国道6%、付替県道2%、付替鉄道75%、代替地造成10%など、完成までの道のりは遠い。3000億円強はどこへ消えたのか?

2.東京五輪の渇水に備える事業?!国内外から大勢の人々が集まるオリンピック渇水に備えるためのダム。といっても石原知事が招致を進める2016年五輪ではない。1964年のことだ。東京都の水需要は1975年から減少を始め、日量最大690万トンの供給力に対し、170万トンが余っている。

3.1日53トンの石灰が必要:上流の草津温泉から流れ出る湯は、ダムを作ってもコンクリートが溶けるほどの強酸性。ゆえに一端は計画が頓挫した。しかし、1963年に石灰を投入する「中和工場」を完成させ計画が復活。以来、1日約53トンの石灰が投入され、ダムを作る限りは未来永劫にそれを続ける必要がある。

4.石灰の沈殿物を貯めるダムと土捨て場が必要:石灰の投入でできる中和生成物を沈殿させるために1965年に品木ダムを建設。その沈殿物を浚渫し、捨てにいく新しい土捨て場も未来永劫に必要になる。

5.3人の首相と3人の世襲がガード:ダム予定地(長野原町)を抱える選挙区からは福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三と3首相が出てこの事業を推進。そんな選挙区は他にはない。世襲した福田康夫、中曽根弘文は隣の小選挙区・参議院と群馬県に陣取り、ご当地は小渕優子が後継(敬称略)。前政権を象徴する因果な事業である。

6.ダム湖周辺は浅間山噴火で崩れた山の残骸:1783年の天明の大噴火で泥流死者1538人を出した浅間山。当時、死体が東京湾まで押し流されたことが古文書に残る。その泥流が積もったグサグサの地質に地すべりの大敵である水を貯めることになるのが八ツ場ダム。 22箇所の地すべり地が判明しているがコスト縮減のため、2箇所しか対策をしない。さらなる追加対策予算が必要になると反対団体は指摘する。

7.カスリーン台風への効果はゼロ:1947年のカスリーン台風被害が発端の計画だが、同台風が再来しても効果はゼロであることが国会で暴露された。

上記7については「本当か?」と信じがたいと思う人もいると思うので、国会議事録へのリンクと政府答弁を張り付けておきます。その下に、この官僚答弁の読み方解説★もつけておきます。

衆議院予算委員会第八分科会 平成17年02月25日
国土交通省河川局長清治真人
八ツ場ダムにつきましては、吾妻川という支川に建設されるダムでございますが、その流域にたくさんの雨が降る場合とそうでない場合とがあるわけでございまして、カスリン台風のときのような雨の降り方においては、八ツ場ダムの効果というのは、八斗島地点について大きいものは期待できないというふうに計算結果も出ております。

★実は「大きいものは期待できない」どころか、ゼロだったのが暴露されたのが以下。

塩川鉄也議員の突っ込み
カスリン台風洪水に対応しての八ツ場ダムの洪水調節効果はゼロなんですよね


反論できない国土交通省河川局長清治真人
今御指摘のありましたようなダムの効果でありますとか、それから、これからダムがどのくらい必要になるのか、こういうようなこともあわせて検討してまいる所存でございます。

★反論できないとき、官僚は認めずに、話をまるめて、逸らして、ゴックンと飲み込んで分からなくしてしまう。

まさのあつこ


【石原知事の『7割できていて』と完成率のミスマッチ】

2009年9月22日 (火)

私自身がここでミスリードしてしまっただろうが(申し訳ない)
国交省が見せている「事業進捗率」とは予算の話。

以下で石原知事が言うような「大体7割できていて」論は誤りだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
9月11日【石原東京都知事】
もう、大体7割できてきて、あとダムそのものをつくるか、つくらないかって、全部疎開したわけでしょう。道路も鉄道も全部つけかえて、幾ら工費がかかったか、べらぼうなものでしょう。これは、私は、ちょっと中止するという案件にしちゃ、いささか問題があると思いますな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「7割」には契約が済んだだけのもの、未完工部分を含んでいる。
つまり7割のカネの使い道は決まっているが、工事は進んでいない。
よく報道に使われる十字架のような橋脚。
あれだけ見ても7割完成ではない。

→正確にはここをご参照ください


八ツ場あしたの会の調べにより、完成率は
国道6%、付替県道2%、付替鉄道75%。

現在のところ工期は2015年、事業予算は4600億円。予算執行の観点から進捗はしていても、肝心の完成率がまだこの程度では、先は長いということを示しています。増額延長されることを考えれば、現時点での中止は、一都五県にとっても考慮すべき選択肢であるはずです。


【石原知事の『大渇水論』と八ツ場のミスマッチ】
都官僚の説明を鵜呑みにしているらしい都知事発言について書いておきます。長野原町でダムが必要と言う方の根拠が「石原知事が大渇水に必要だと言うから」というのがありましたので。

石原東京都知事「日本だってですね、いつですな、どういう干ばつにさらされるかわからない」(2009年9月4日記者会見)http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2009/090904.htm

ところが事実は違う。

【その1】八ツ場ダムの計画の目標は石原知事がいう「いつどういうとき」の「干ばつ」でも耐えられるよう設計されているダムではない。東京都水道局のウェブサイトにも出ています。どの程度を想定しているかと言えば、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[水源開発における利水安全度について]
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/jigyo/step21/03.html
(建設省河川局開発課「主要地域が水道水源を依存している河川のダム等の現況利水安全度について」より抜粋)

我が国における水資源の確保は、基本的に10年に1回程度発生する規模の渇水時でも安定的に取水できることを計画目標として、将来の水需要の増加に対してダム等の整備を行ってきています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大渇水ではなく、目標自体が10年に1回。そして、

【その2】
では、10年でどれぐらいの渇水が起きているかと言えば東京都水道局の資料がここにある。
「頻発する渇水」というスポーツ新聞なみの小見出しで大袈裟に広報しているが、実際におきているのは「取水制限」。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/jigyo/step21/data/step12.jpg
見てのとおり、取水制限が1日もない年が大半で断水はなし。
あるのは、自主節水(5%)~取水制限(30%)で、断水ではない。
5%から30%、大切に水を使うことでしのげている。
それでは取水制限は1年で何日だったのかと思いきや、
上記のグラフでは日数にわざわざ給水制限率をかけて、普通の人には分からない数に細工している。数字の操作で事実を分かりにくくしているとも言えます。
コンビニにいけば多用な種類のウォーターボトルが販売されているように、良くも悪くも飲料水が手にはいらずに死ぬという砂漠のど真ん中のような事態はない。逆に、水が少ない国々では、日本企業による優れた「膜」の技術で、汚水すら処理して飲める時代です。
上流のダムで貯めて、下流で取水する権利を買う、明治時代から持つ古い水利権(慣行水利権)を優先し、ダムを作らなければ新しい水の権利がひねり出 せないという旧来の水利権行政を転換すればそれだけで確保できる水もある。東京都は1都5県の先頭に立って転換を突き上げていかなければならない自治体で はないでしょうか。
それにはまず、八ツ場ダムにおける東京都の受ける「恩恵」が、既存施設の能力に対してどれぐらいのものか、現実を自分の職員に腹を割らせて聞く必要があるのではないでしょうか。

ちなみに、八ツ場あしたの会の嶋津暉之さんの調べにより、八ツ場ダムで貯める利水分は、利根川全体の水の5%に過ぎません。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22#04
単純に考えても、50秒蛇口をひねるとしたら、全員が45秒で止めれば、捻り出せる計算です。

優秀な水行政官僚により、日本はすでに高度成長を乗り切って、これからの時代はまた違う局面を迎えています。

コメント

隠された危険な情報があるはず

先日、東海村JCO臨界事故10周年の集会に参加した。あらためて当時の話を聞いたが、あの臨界事故のとき、国(政治家若しくは官僚)は、社会の混乱を招くという理由で、放射線が出ているという情報を隠し、周辺住民を危険にさらした。そして、農作物の風評被害は弁償したのに、放射線は人体に影響しなかったとして、身体の変調を訴える住民には今でも補償を拒否。国民に公開されるべき情報がまだ隠されているという。
今月のアエラにダムに水をためると地震が誘発されるという記事が出た。八ツ場ダムの建設に関しても危険性(地滑り、水質悪化、ダム決壊など)が指摘されているが、国交省は否定しているようだ。国交省建設局の内部に情報が隠されているのではないか?危険なことを知っていて隠すのは犯罪行為だ。
  • [2009/10/06 23:23]
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しかし

 やはり、八ツ場ダムは不要でしょう!
いまさら、という声は理解はできますが、公共事業をバラまいて「地元経済を活性化させる」古臭い
やり方にどこかで終止符を打つ必要があります。
このようなコンクリート行政で、これからの経済が「活性化する」なんていうのは、時代遅れも甚だしい
と思います。これこそ我々にとっては、早く断ち切りたい膿のようなものです。
民主党のやり方が乱暴且つ粗っぽいという意見を目にしますが、何事も「建設的にじっくりと最善策を
検討していきたい」と面倒な思考水路に嵌る自民党おじいちゃんの判断スピードよりも 「ザクッと
スピード決断する」民主党を 我々は選択した、ということです。民主党の判断がベストではないと
思いますが、桐ダンスの奥の風呂敷のような「古臭さ」には僕らはもう辟易 なんですな。
That's all !

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