千葉県知事宛 要望書提出 

千葉県知事宛に要望書を提出しました。
(*記事最後に本文を掲載しています)

国交省は八ッ場ダムの本体工事着工に向けて、いよいよ動き出しました。
5月15日(水)午後2時から県に申し入れを行い、担当課と意見交換を行いました。
治水担当の県土整備部河川整備課の副課長以下2名と利水担当の水政課からは
副課長2名を含め3名の職員が対応しました。
国交省から出された利根川荒川水系河川整備計画案に対する意見照会について、
千葉県は「異議なし。早急に実施してほしい」との趣旨で回答したとのこと。
関係自治体の回答文書については、国交省のホームページにアップされています。
    ↓
「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(案)」
について関係都県知事(関係区市町村長)からいただいたご意見
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000078520.pdf

八ッ場ダム問題はまだまだ終わりません。
ますます混迷の度合いを深め、財政負担も重くのしかかってきます。
今後ともどうぞご協力をよろしくお願いいたします。



2013年5月15日

千葉県知事
 鈴木 栄治 様
八ッ場ダムをストップさせる千葉の会
共同代表 村越 啓雄
共同代表 中村 春子


要 望 書


 平素より県政運営にご尽力いただき、お礼申しあげます。
さて、昨年末の自民党政権復活により、国土交通省は八ッ場ダムの本体工事着工に向けて「利根川水系利根川・江戸川河川整備計画策定」を急ぎ進めています。先月末、関東地方整備局は計画案を公表するとともに関係都県知事宛に意見照会が出され、千葉県として回答したと聞いております。
 しかしながら、民主党政権時に行われたダム事業検証の場や有識者会議等では、八ッ場ダム事業をはじめとする利根川流域における治水対策の様々な問題点が明らかになりました。また、この間の東日本大震災・福島原発事故、人口減少の加速化をはじめとする社会情勢の変化はわが千葉県にとっても決して他人事ではなく、今後の公共事業や税配分のあり方について、再検討すべき局面にあることは間違いありません。
 当会は10年来、八ッ場ダム事業は千葉県民にとって無駄な公共事業であるという認識からダム事業の完全中止とダム水没予定地の地域再生を求めて活動してまいりました。現時点における問題点を踏まえ、以下のとおり要望します。知事のご見解をお聞かせ下さるようお願い申しあげます。

1. ダム完成時期が大幅に遅れることは明らかです。利水面での必要性も失われているため、千葉県として八ッ場ダム事業から撤退してください。

① 関係都県は3度にわたる八ッ場ダム事業の事業費増額と工期延長の基本計画変更に同意してきた。八ッ場ダム検討の場及びその幹事会において国に事業費4600億円、2015年度末完成という現在の基本計画の遵守を求め、「完成が遅れればダム参画は不要」との立場を示している。

② ダム完成時期について、2012年2月の国会答弁で前田元国交相は「本体  工事入札公告から試験湛水が終了して貯水開始まで7年はかかる」と言明している。仮に今年度中に本体着工してもダム完成は2020年度になるが、本県の人口は一昨年から当初の推計よりも7年も早く人口減少に転じている。水余りは必至であり、新たな水源開発は必要ない。

③ さらなる工期延長の要因として、地すべり対策や代替地の安全対策の新たな実施が挙げられる。国交省の検証の中で説明されているが、実際には不明な部分が多い。実際、奈良県大滝ダムや埼玉県滝沢ダムなど、八ッ場ダム同様、地質の脆弱性が指摘されていたダムでは試験湛水後、地すべりが頻発し、工期が大幅に延長されている。


2. 97年改正河川法に盛り込まれた「総合的治水」「環境配慮」「住民参加」の理念に基づいた治水対策への転換を国に求めてください。
 
① 治水計画自体に合理性がない。
・国交省は昭和55年に基本高水流量をそれまでの1万7千トンから2万2千トンに大幅に増加させた。その理由として利根川上流の河川改修工事や流域の都市化により昭和24年から30年間の間に利根川を取り巻く情勢が一変したと説明してきた。しかし、その後の調査で八斗島上流部での氾濫の事実がないことが分かった。現在、利根川中流部では基本高水の1万6500トンまでの河道断面は概ね完成している。
・八ッ場ダムの治水効果は前橋地点でも最大に見ても29㎝の水位低下であり、それも堤防の天端から4m以上も下である。
・利根川最下流域にある本県における八ッ場ダムの治水効果が具体的に検証 されず、明らかではない。
・利根川流域下流部で行われている首都圏氾濫区域堤防強化対策事業の費用対効果や位置づけが不明確である。

②ダム偏重ではなく脆弱な堤防の強化を科学的・合理的に進め、流域住民の生命・財産を守るための治水対策に努めるべきである。


3.今後の八ッ場ダムの事業費増額は必至であり、これに伴う千葉県の負担も大幅増が予想されますが、国の計画変更は財政的観点からも安易に認められないことから、速やかに撤退を表明してください。

① 現在、八ッ場ダム建設事業費は4600億円だが、ダム事業を再開した場合、関東地方整備局の事業費の試算結果では追加的な地すべり対策や代替地の安全点検等に約183億円かかると言われている。

② この他に東電への減電補償が150~200億円以上と試算されている。

③ 現計画での千葉県の負担額は504億5千万円、起債利息も含めると780億円程度だが、今後の計画変更によりさらなる増額が見込まれる。

④ 「八ッ場ダム検討の場」及びその幹事会では関係都県は事業費増額と工期延長に対して拒絶反応を示し、現在の基本計画の順守を国に求めてきた経緯がある。
以 上

 公務ご多忙の折、恐れ入りますが、本要望書に対する貴職のご見解を5月末日までにお示しいただきたく、よろしくお願い申しあげます。
 なお、ご回答は公表させていただきますので、予めご了承ください。

                                送付先:〒285-0825
千葉県佐倉市江原台2-5-29

中村春子 宛

アースデイちば参加のお知らせ 

第12回アースデイちばに参加します
   
6月2日(日)10時30分から夕方まで
いなげ海浜公園の芝生広場
で、
八ッ場の現状や千葉県の取り組みなどをPRします。
子供も楽しめるイベントが用意されていますので、お楽しみ方々応援にお越しください。


アクセス等の情報はこちらをご覧下さい↓
アースデイちば公式サイト
http://earthdaychiba.blogspot.com

東京高裁 裁判の日程 

東京高裁の裁判が下記の通り行われます。

2009年に控訴してから、進行協議を重ねてきましたが、いよいよ高裁での初めての弁論が行われます。
原告側証人として、治水については大熊孝さん(新潟大学名誉教授・河川工学)、利水についてはご存じ嶋津暉之さんが出廷します。
弁護団によれば、判決結果を左右するほどの新証拠が続々と出ているとのことです。
乞うご期待!
是非とも、傍聴をお願いします。
  
            記 
日時 6月3日(月)14:15~17:00 
場所 東京高裁の424号法廷 

なお、7月17日(水)15:00~ 同じく東京高裁で弁論が予定されていますが、最終弁論となる見通しです。
こちらの傍聴も、よろしくお願いします。