利根川流域市民委員会の再結成集会のお知らせ 

利根川流域市民委員会の再結成集会
関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!
 ~利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに~

 八ッ場ダム、南摩ダム、霞ケ浦導水など、大規模河川事業の上位計画である利根川河川整備計画の策定作業が国土交通省関東地方整備局により、再開されようとしています。ダムによらない利根川河川整備計画を市民の視点で提言し、その実現を図るための第一歩として、利根川流域市民委員会の再結成集会を開きます。是非、ご参加ください。

日時 4月29日(日・祝) 午後1時30分~4時30分

場所 全水道会館 4階大会議室
(東京都文京区本郷1-4-1 TEL03-3816-4196 )
JR水道橋駅 東口(お茶の水寄り)から後楽園方面へ徒歩2分、
右側 都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口 徒歩1分、
1階がニューヨークカフェになっているビル

講演 宮本博司
(元国土交通省近畿地方整備局河川部長、前・淀川水系流域委員会委員長)
「河川整備計画の民主的な策定を!
今こそ、河川法改正の原点に立ち返ろう」


報告
〇 利根川水系河川整備計画の策定の動き
〇 大規模河川事業の現状報告
① 八ッ場ダム
② 南摩ダム(思川開発)
③ 霞ケ浦導水事業
④ スーパー堤防


討論 これからの活動

資料代 500円



【主 催】 利根川流域市民委員会
利根川流域市民委員会は、34団体の参加で2006年7月に発足しました。今回、市民委員会を再結成して、活動を再開します。現在の代表は佐野郷美(利根川江戸川流域ネットワーク)、 嶋津暉之(水源開発問題全国連絡会),浜田篤信(霞ヶ浦導水事業を考える県民会議)です。

ブログ「利根川流域市民委員会」
http://tonegawashimin.cocolog-nifty.com/blog/

【連絡先】
TEL/FAX 042-341-7524 080-5372-4084(利根川流域市民委員会事務局 深澤洋子)

八ッ場ダム予定地見学会のお知らせ 

新緑の八ッ場ダム予定地見学会

2009年の政権交代で、一旦は中止とされた八ッ場ダム。
その後も現場ではダムの関連工事が続き、
昨年暮れには、改めて本体工事の予算計上が決まりました。

今年も新緑まぶしい吾妻渓谷と水没予定地を訪ね、
八ッ場ダム事業の現状を実際にご覧になっていただく見学会を開きます。

日 時:2012年5月13日(日)
集合:12時40分 解散:午後4時30分予定

集合場所:JR吾妻線 川原湯温泉駅前 
*昼食をすませてご参加ください。

参加費:2,000円(マイクロバス利用)

見学場所:ダムサイト予定地(吾妻渓谷)、水没予定地(川原湯温泉街など)、移転代替地、付け替え国・県道の工事現場ほか


《東京方面からの交通》
● JR特急草津1号  4,620円(乗車券+特急券)   
【行き】上野発10:00 川原湯温泉12:24

● JRバス“上州ゆめぐり号” 要予約 片道2,600円
【行き】新宿駅9:00 川原湯温泉駅12:35 
【帰り】川原湯温泉駅16:33 新宿駅20:10

●現地見学会終了後、マイクロバスはJR高崎駅まで運転します。希望される方はご利用下さい。

主催/問い合わせ・申し込み 八ッ場あしたの会
   〒371-0844 群馬県前橋市古市町419-23
   E-mail info@yamba-net.org TEL/FAX 027-253-6706

八ッ場ダム裁判の今 

共同代表 中村春子

 2010年1月の千葉地裁での不当判決後、ただちに控訴して以来2年。今までに進行協議が6回行われ、原告側(控訴人)、被告側(被控訴人)とも、それぞれの主張を書面として提出し、裁判長が進行を主導し進めてきた。

 3月23日、第7回目の進行協議が東京高裁で行われた。事件の内容は、
   東京高等裁判所第22民事部 公金支出差止等請求控訴事件       
   控訴人 村越啓雄外48名 被控訴人 千葉県知事外2名
というもの。

 進行協議は、裁判長を正面に、左側に原告代理人(中丸弁護士、広瀬弁護士等)、右側に被控訴人(伴弁護士と県職員2~3人)、その周りを私たち原告側が10人位と県職員(4部門)10人位がとり囲む形で進められる。

 裁判長は加藤新太郎裁判長で、他県の進行状況や国の「検証」の動きをつかんだ上で進め方について投げかけてくる。今回、原告側は治水の準備書面(5)(6)で、「馬渕国交大臣当時、利根川水系の基本高水流量の計算根拠資料がないにも拘らず、検討小委員会へ虚偽情報を与え、過大な流量計算を基に治水における八ッ場ダムの必要性を主張したことは、計画策定に重大な瑕疵がある」と主張。一方、相手側(千葉県)は、政府、学者、審議会などの検証結果を新聞記事などを元にまとめ、提出。裁判長から「要するにこれまで八ッ場ダム建設が中止になるかもしれないとの話があったが、ダム建設を中止しないとなったということか」との念押しがあり、相手側の伴弁護士が「そうだ」と答えた。日本学術会議の結論を「錦の御旗」であるかのような発言もあり、鼻高々であった。

 私たちは学術会議に質問書を提出し、報告会を傍聴しており、東大モデル・京大モデルの流出計算検討結果が、現場さえ見ていない現実性のない学者の論理であることを見てきた。その時の報告会では、市民側の質問「この計算では、利根川の治水を万全にするためには、八ッ場ダム程度のダムを上流にあと5~6か所造らなければならないのではないか?」に対して、学術会議の学者は「自分たちは国からモデル計算を依頼されただけで、その結果については関知しない」と言ってのけたことを目で見、耳で確かに聞いてきた。伴氏の発言にその時のことが頭をよぎった。すると裁判長は「学術会議といっても、近頃の学者は行政べったりとか御用学者とか言われているので…」と発言。ビックリした。すると伴弁護士が「日本学術会議に対して(ケチをつけるのは)ノーベル賞に対してケチをつけるのと同じだ」と発言。そして裁判長は、原告の主張に対し「貧者の一灯ともいえる」と発言。このようなやり取りがどんな結論に結びつくのかわからないが、なかなか面白いやり取りであった。その後、裁判長から「これまでは様子見でゆっくりやってきたが、中止しないということであれば、今後は普通に審議していくことになる」との発言があり、秋頃までは「進行協議(自由に発言できる)」を2回位行い、その後法廷での弁論を予定することになった。

 次回の進行協議は6月4日((月)午後4時から行われる。


八ッ場ダム建設を阻止するためのこれからの市民の動き

 昨年12月23日、八ッ場ダム本体工事費が平成24年度予算案に計上された。消費税増税を国民に押しつけようとしている時に、誰の目から見ても無駄な公共工事に大金を投じることに大きな反発が起きた。そのため、官房長官裁定として、八ッ場ダム本体工事費の予算執行にあたって、2条件が示された。

 その一つの「ダム中止後の生活再建支援法の通常国会への提出」については、今国会に提出された。これについては、「八ッ場あしたの会」が何年も前から取り組み、その内容に沿ったものを要求してきた。しかし、提出された法案は、建設中止後も水没予定地に残っている人たちへの具体的な支援策が盛り込まれていない。また、住民の合意形成のための仕組みが弱い等の問題がある。国会に上程しただけで、条件をクリアしたことになるのか、成立するのかは不透明だ。

 もう一つの条件「利根川水系河川整備計画の策定」は、この計画の策定過程で八ッ場ダムが利根川の治水対策として必要か否かが改めて問われることになる。また、八ッ場ダム事業の上位計画であり、今後を決める上でとても重要になる。

 2006年2月に河川整備基本方針は策定されたが、河川整備計画は枠組みのみ示され、それに対して関係住民の意見募集、公聴会が行われ、私たちも各地で意見を述べたが、中断されたままになっていた。この時の有識者会議で、関東地方整備局は「原案作成前の段階で公聴会と意見募集を行い、その後、出された意見に基いて原案を修正し、再度意見を聞く。こういったことを何回か実施して河川整備計画案を取りまとめる。」と言明している。この約束を履行させるよう、これから流域住民として活動していかないといけない。

 前回の策定にあたっては、市民100人、33団体で利根川流域市民委員会を結成し、有識者会議への要望書提出、講演会や現地ツアー開催、公聴会やパブコメへの意見表明等を行ってきた。私たちは今回、この利根川流域市民委員会を再結成し、4月29日に「関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!~利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに~」を開催する。ムダな八ッ場ダムを中止させ将来に禍根を残さないため、今度こそ法的に中止を実現させたい。多くの市民の参集を呼びかけたいと思っている。