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八ッ場 Q&A 

八ッ場ダムの問題は長い年月を経ており、非常に複雑です。
単純に「やめるか」「つくるか」ということで解決する問題ではありません。
政権交代で初めて日本全国の関心を集めている今、この問題と向かい合い、国のあり方、公共事業のあり方を明確にして行く必要があります。

マスコミ報道でも間違いの多いこの複雑な問題を、より多くの人々に理解していただくため、皆さまの疑問にお答えします。(回答:大野ひろみ)
Q.無駄な公共工事には反対ですが、八ッ場はもうだいぶ工事が進み、テレビや新聞でも「今更中止は困る」と地元住民が訴えています。ここまで来たら完成させた方が良いような気がしますが?
A.国交省は「もうだいぶ工事が進んでいる」と発表しているので、そう思っている方がマスコミも含め少なくありません。ところがここに数字のマジックがあります。
「付 け替え道路は既に70%できている」と国交省は発表していますが、実はちょっとでも工事に取りかかっているところを全てあわせて70%なんです。実際に完 成している部分は全体の6%しかありません。しかも、道路予定地には崩落箇所も多く、この先何年かかるか分かりません。
更に、ダム本体の工事はまだこれからです。やめるなら今です。
首都圏の水は余っているし、治水効果も疑わしい(国交省がきちんとした根拠を示していません)ダムは今こそやめるべきなのです。
ダムは一旦作ってしまえば砂がたまるので、莫大な費用がかかる浚渫(しゅんせつ=港湾・河川・運河などの底面をさらって土砂など取り去る土木工事)をし続けなければならず、役目を終 えた時の廃棄処分には数百億円かかります。

「今更中止は困る」という地元住民の声も、最初はダム反対だったけれど、この50年間に散々国から圧力をかけられ、ようやくダムを受け入れることに決め、新たな生活設計を立てたところに「いや、中止だよ」と言うのですから当然の反応です。
でも、川原湯温泉の魅力は、ひなびた風情と豊かな湯量、そして類まれな泉質です。ダム湖畔に新しく造られる新温泉街は、800年の歴史が刻んできた現川原湯温泉の風情を再現するのは不可能でしょう。また、お湯は今の川原湯温泉街の最上部にある「新源泉」から1キロも引っ張ってくる予定で、「温泉」としての魅力をつくるには、 今後更なる試練が予想されます。
地元の生活再建策をしっかりと実行し、元の温泉街に人を呼び戻して再建すれば、必ず 再び魅力ある観光名所になります。
新しい温泉街完成予想図
将来の温泉
上図右端部分の温泉街拡大図
将来の温泉
Q.50年もかかってなぜまだできないんですか?
A.八ッ場ダム計画が浮上して57年。猛反対してきた住民が賛成に回ったのは、まだ20年前です。
この間、吾妻川の水が強酸性だったことから一時中止となったり、あるいは角栄/福田戦争に巻き込まれたり、ダムサイト予定地の地盤が予想以上に脆弱であったりなど、遅れに遅れてきました。
しかし、一番の理由は、要するに八ッ場ダムがなくても全く困らなかったからでしょう。
Q.造ったらどうなりますか? 中止したらどうなりますか?
A.1)造ったら?
美しい吾妻渓谷は下流に水が流れなくなり、観るも無残な姿となるでしょう。
強酸性の吾妻川上流部分に毎日大量の石灰を投入するため、この水を溜める品木ダムには中和生成物がどんどんたまります。従って、浚渫(しゅんせつ)を永遠にやり続けなければならず、膨大な費用がかかります。
ダムで栄えた町は今までどこにもなく、地元長野原町は人口流出に歯止めがかからず、巨大ダムのツケが夕張市のような財政破綻を招く可能性があります。
何より、脆弱な地盤に作られる八ッ場ダムは地すべりや亀裂を生じる危険性が否定できません。
2)中止したら?
吾妻渓谷は無事に残ります。未来の子どもたちに大切な自然を渡せます。
長野原町の住民の生活再建にしっかり取り組むことで、昔の賑わいを取り戻せます。
八ッ場ダム中止は「勇気ある撤退」のシンボルとなり、公共事業のムダの撲滅に多大な貢献をすることになるでしょう。
Q.中止しても町の再生にダムと同じくらい金がかかるのではありませんか?
A.町の再生にどれくらいお金がかかるのか、まだ試算されていません。しかし、たとえ同じくらいの費用がかかるとしても、無駄なダムを作って環境破壊・地域破壊を引き起こすより、地元再生にお金を使うほうが数倍も良いのではないでしょうか。
Q.工事続行の場合、完成までにかかる金額と年月はどのくらいですか?
A.国交省は2度も工期を延長し、2015年度末には完成するとしていますが、今の進捗状況では無理です。
再び工期延長する可能性があります。
事業費もこれまで2倍以上値上げされ、総額4600億円とされていますが、工期延長や資材の高騰など、ざっと見積もって1兆円はかかるという人もいます。
Q.八ッ場ダムは造っても脆く、10年かそこらで崩れてしまうと聞きましたが、崩れないように工事することはできないんですか?
A.ダムサイトの周りの岩盤は非常にもろく、今の技術では完璧に補強することは無理でしょう。
Q.八ッ場反対団体は、中止して洪水が起きたら責任とってくれるんですか?
A.そもそも、八ッ場ダムの治水効果も分からないのに、洪水が起きたら「八ッ場ダムを造らなかったからだ」となるのでしょうか?
それよりも、利根川堤の50%近くがいまだ「補強」が必要な状態です。
八ッ場ダムをつくるより、利根川の堤防をしっかりと補修・補強することが急がれます。
第一、国交省は八ッ場ダムの治水効果を言い募るつもりなら、具体的な数値で1都5県の住民に説明するべきでしょう。
Q.「地元民は疲れ切っており、速やかな完成を望む」との報道を目にします。しかし「地元民が疲れ切っている」と言う理由で、千葉県や他県民にとって必要ないダムに多額の税金を使うのは間違ってます。かといって地元の方々は気の毒です。なんとかならないんですか?
A.今テレビで盛んに「速やかな完成を!」と言っているのは、地元の推進派住民や町長であり、ダムに反対している大勢の声なき声は全く報道されていません。マスコミの報道がかなり偏っています。
「人工的なダム湖畔の殺風景な温泉街」よりも、今まで通りのひなびた川原湯温泉の魅力を取り戻すことに時間とお金をかけたほうが良いことを、マスコミを通じて私たちも訴えなければなりません。
Q.中止した場合、そのあとはどうするんですか?
A.国会で地元住民の生活再建支援法を通し、川原湯温泉再建のための具体策に取り組みます。
Q.今まで費やした3000億円以上が無駄になることをどう考えますか?
A.既に手をつけた鉄道や道路をどうするか、今後の議論になると思います。
あくまでも、住民の生活を最優先して、決めるべきでしょう。
今までの自民党政府では、一旦計画された巨大公共事業をストップさせることが不可能でした。
だから、日本は先進国の中でもずば抜けて公共事業に税金を使う国に成り下がったのです。
そのため、社会保障費は圧縮され続け、医師不足・医療崩壊につながりました。
限られた税金をどこにどう使うか、大きな目で見なければなりません。
「今まで3000億円を使ったから、残りの数千億円も使わなければ無駄になる」というのは間違っています。
「今まで3000億円もムダに使ってしまったのだから、あとは1円もムダなお金は使わない」とするべきでしょう。
Q.千葉にはどう関係あるのですか? ダムができると水道代が上がると聞きましたが?
A.例えば、佐倉市の場合、水道水の65%がおいしい地下水です。しかし、地盤沈下を理由に、八ッ場が完成すると井戸を閉じて、まずい利根川の水を買わなければなりません。ダム建設事業費が水道料金にはねかえり、今より1.5倍も高くなると佐倉市は発表しています。’(現在では地盤沈下は収まっています)
Q. 完成後にかかるダム維持費はどれくらいかかるのか? その維持費はどこが賄うのか?
A. 9月11日の東京新聞によれば、「八ッ場ダムの年間の維持管理費は八億~九億円と国土交通省が試算していている」とありますから、約10億円ということになります。
維持管理費も現在の建設費の負担割合と同じ割合で利水者が負担します。(利水予定者が45%)
その他に完成後に利水予定者が負担するものとして、国有資産等所在地市町村交付金があります。これは年度によって変化していきますが、しばらくの間は10億円程度です。
これは固定資産税の代わりに国が長野原町に支払うものですが、負担者は利水者です(発電も少し)。
ですから、ダム完成後に利水者が支払うのは毎年15億円程度となると考えられます。
Q. 
A. 
Q. 
A. 
Q. 
A. 
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