八ッ場ダム 千葉県議会の懲りない面々(大野ブログより転載) 

【八ッ場ダム 千葉県議会の懲りない面々】(2009/10/09)

9月県議会は今日で6日目。毎日、八ッ場ダムについての質問が出る。
しかし、自民党県議の質問はひどい。県当局の答弁はもっとひどい。両者とも、これまでの自民党政権下の国交省の説明をそっくり丸呑み。自分ではなんの検証もしていない。 ただのひとりも、私たちの主張に反論することもないし、それどころか、言及さえしないのだ。

彼らが繰り返し発言するのは、「民主党はひどい。一方的だ。地方の意見を聞かない」。こればっかり。
よく言うよ。
これまで、いくら私たちが数字をあげて反論しようが一顧だにせず、ダム反対派の意見には一切耳を傾けず、一方的に国に盲従してきたくせに。「人の意見を聞け」などと、「人の意見など聞いたこともない人たち」に言われたくない!

しかも、今八ッ場ダム建設に反対している私たちの側は、1日最大給水量の実績や今後の傾向、建設の実際の進捗率など、詳細なデータを提示しているのに、ダム推進派はほとんどデータを示さない。感情論ばかりが目立つ。

更に驚いたのは、先日公明党の議員が、「今更中止など大変だ。国交省に今までの情報を開示するように、千葉県は求めるべきだ」とおっしゃった。
ちょ、ちょっと、待って。
旧政権下の国交大臣はどこのどなただったのか? 確か2代続けて・・・???

今日の自民党議員の質問もひどかった。
IT 産業の新工場誘致を千葉県が失敗し、兵庫県に取られてしまった件をあげ、「IT産業を誘致するには何よりも水が大切。だから八ッ場ダムは必要なんだ!」と ぶち上げた。あのね、千葉県が誘致に失敗したのは別の理由です。新工場が茂原市から姫路市に移ったのは、水道料金が3分の1だったことのほか、立地条件が あちらのほうが格段に優れていたからである。なんでも八ッ場ダムのせいにするとは、ポストが赤いのも八ッ場ダムのせいなのか。

千葉県の工業用水のことをもう少し説明すると、現在工業用水は不足しているどころか、ダブダブに余っている。八ッ場ダムから水をもらうことになっている「千葉関連4地区」という工業地域では、実に八ッ場ダム7個分の水が余っているのだ。

4地区

今はどの工場も、使った水はほとんど再利用しているし、今後経済状態が飛躍的に上向き、新規工場が千葉県に押し寄せることも考えられない。これ以上工業用水が必要だとは思えない。

工業用水千葉県全体


工業用水全体で見ると、売れないで困っている「未売水」というのが、なんと約5万2,000トンもある。あ まりに売れないので業を煮やした企業庁は、2007年、新規に契約するときに必要な「申し込み納付金」を廃止した。もし完売していたら100億円手に入っ たという。つまり、100億円損してでも売りたいということだ。これでも八ッ場ダムが必要だと、千葉県は言い募っている。これを例えて言うなら、「倉庫に売れない羽根布団が山ほど残っているのに、更に中国へ高い羽根布団を買い付けに行こう」としているアホな商売人だ。


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何を見てきたのか? 森田知事の八ッ場視察 

大野ひろみ県議のブログ(2009/08/01)より転載


昨日、森田健作知事は群馬県の八ッ場ダム工事現場を視察。
「民主党のマニフェスト“八ッ場ダム中止”はおかしい」と強く批判したという。
 
しかし、視察は午前中のわずか2時間。しかも全て国交省が仕立てたバスによる「完全推進派」ご一行様ツアーだ。ダムの湖底に沈む川原湯温泉街は、車窓から見ただけらしい。
せめてバスから降りて、クシの抜けたように人々がいなくなった理由、50年近く国の「アメとムチ」に振り回されてきた苦悩の歴史を聞いて回るくらいの努力をすべきだったろうに・・・ 

視察を終えてからの発言もおかしいことだらけ。
「アメとムチ」ではなく、「ダメと無知(無恥?)」をさらけ出している。
例えば、「進捗率も7割。ここまで来た以上は完成させないといけない」

知事は、ダム本体工事がまだ全く着工されていないことをご存じないのか。7割というのは、周りの付け替え鉄道や付け替え道路など、関連工事のこと。しかも、その進捗率7割は数字のマヤカシだ。
国道145号線の付け替え工事は崖崩れ多発地帯などがあり難渋していて、進捗率はたったの6%。
県道も最大で18%に過ぎない。少しでも手をつけている箇所を全部合わせての、苦し紛れの「7割」なのだ。

付け替え道路は、ダム本体工事に着手する前に完成させなければならないから、2010年度末が期限だが、現状では誰が見ても不可能である。午前中2時間では、そこまで見る余裕はないだろうし、国交省も崖崩れ地帯や都合の悪いところは見せないだろう。
が、仮にも「知事」である。工期がまたも延びることがあってはならない。そういう「常識的な目」で現地を見ることをこの知事に求めるほうが間違っているとは思うが・・・

また、「地元住民の99.9%が完成を望んでいる」とも発言。これも国交省の受け売りだろうが、とんでもない誤解だ。温泉街を取り仕切っている旦那衆だけの数字であろうか。代替地に移転希望している住民がどれだけいるのか、調べたのか。民主党が掲げる「地元住民の生活再建支援法案」のことはご存知ないのか。

実は今回の突然の視察。国交省のお膳立てであることは明々白々。少し前には埼玉県知事が、やはり「極めて無責任」だと、強烈に民主党を批判している。

暫定水利権をあげての批判だが、これもおかしい。埼玉県の場合、農業用水転用水利権を多く持っており、冬場には非かんがい期であるとして権利がないので、「暫定水利権」として扱われている。
で、八ッ場ダムなどによって冬場の水利権を確保するということだが、利根川では、冬場は農業用水はほとんど使われていないので、かなりの余裕があり、今まで埼玉県が冬に水不足になったことは一度もない。つまり、八ッ場ダムがなくてもずっと水は確保されてきたのだ。
暫定水利権と名づけて「使用不可能」などとは非現実的であり、何がなんでもダムを作りたい側の「机上の空論」だ。水利権制度を根本から見直すことを、民主党政権には求めたい。

森田知事の視察も、埼玉県上田知事の発言に呼応したものに間違いないだろうし、早晩、東京都の石原知事も乗り出してくることだろう。いよっ! 「首都圏連合」の大親分、親分、若頭(バカ頭?)が勢ぞろい!!!

対する民主党はしっかりとチャカ・・・ではなく、理論武装して、「公開討論会」を相手側に申し入れるなど、言論で決闘していただきたい。